「中学生のためのウマい読書感想文の書き方」
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現役中学生のみなさんこんにちは。 みなさんの中で読書感想文を書くのが好き、という人はいますか? 夏休みの宿題の中で最も頭を悩ませるのが読書感想文でしょう。 この重い課題は毎年学生を苦しめてきました。 ストーリーを丸写しして原稿用紙を埋める人、後まわしして夏休みの最後に泣く人、始めからあきらめてトンズラする人など、みな様々だと思います。 しかし、毎年同じ事の繰り返しではあまりにも芸がない。どうせ書くならほめられる物を書いた方がいいに決まっています。 これは「感想文が書けない」あなたのためのエッセイです。 賞状が欲しい人もこれを読めば完璧。さあ原稿用紙を用意しましょう。 本題に入る前に、少々「ウマい読書感想文」について説明します。 「ウマい感想文」はけして「いい感想文」と同じではありません。 「いい感想文」とは、本を読んで感じた事をそのまま書いたものです。 ですから、純文学を読んで「よくわからん」と感じたら、只「よくわからなかった。」と書けばよい。それが純度百%の「いい感想文」です。 しかし、「ウマい感想文」はそれではいけません。決められた用紙内でいかに読む者を引き付け、うならせるかを競うものです。ですからかなりのボキャブラリーと構成力を要求されます。 「そんなムズかしいのできないよ〜〜。」ごもっとも。メモや日記を書くのとはワケが違うのです。 しかし、ポイントさえおさえれば不可能ではありません。 まずは、本を選びましょう。 「感想文を書くにもどんな本を読めばいいのかわからない」 そういう人は、大抵活字が嫌いで普段は読書などしないタイプですね。 しかし、そんな人も心配いりません。ここで本を選ぶコツをお教えしましょう。 まず、本嫌いの人は手間をはぶくため課題図書に頼りがちですが、それはおすすめできません。課題図書は普段活字に親しまない人には難しすぎます。誰がなぜどのよーな基準で、どのよーに決定するのかわからない課題図書より、自分で選んだ方がまだ責任がとれます。 ○ 選んだ方がよいジャンル ・旅行記…特に単身アフリカに行ったとか、バイクで一人旅したとか、野 性味のあるモノがおすすめ。 ・地球環境保護モノ、エコロジー的なもの ・戦争をテーマにしたモノ ・闘病記 これらはいずれも範囲が広く、硬軟様々な種類が出回っています。 本嫌いの人でも簡単に読めるものが見つかるはずです。 X 選ばないほうがいいジャンル ・推理小説 ・恋愛小説、コバルト文庫等も含む。 ・ポルノ(笑) ・教育問題を扱ったもの 推理小説は読むぶんにはムチャクチャ面白いですが、非常に感想文が書きづらいです。恋愛小説は教師のウケが悪いです。親元でぬくぬくしている学生が勉強もせんと異性にうつつを抜かすのはもっての外だと考えられているのです。よってポルノは論外です。 教育問題を扱った本は、たいてい教育される側でなく、する側を批判しています。周知のとおり、学校関係者は教育問題にふれたがりません。 ですから、タブーを感想文に持ち込むと、いらぬ詮索をされるので注意しましょう。 読む者を引き付ける読書感想文のポイントは、エピソードの使い方にあります。エピソードとはいわゆる「小ネタ」です。 例えば、普段は乱暴な子供が、捨てネコを家に連れて帰る所をクラスメートに目撃され、その意外な優しさに気付かれるー的な話です。 読んだ本の内容に自分のエピソードをからめると、味のある仕上がりになります。 (1) 僕は、この話の中で、おばあさんが死んで一人ぼっちになって しまった主人公がかわいそうに思いました。 (2) 僕は、この話の中のおばあさんが死ぬ所で、僕の祖母が死んだ 時のことを思い出しました。一人ぼっちになってしまった主人 公が可愛そうに思いました。僕には父や母がいるけど、この子 にはもう誰もいないからです。 2の文では、自分の祖母の死というエピソードを入れることにより、 より印象が深くなっています。 エピソードは、自分の体験や見たり聞いたりした事を材料にしましょう。 とにかく身の回りの出来事から、本の内容に沿ったエピソードを見つけ出す事です。 「そんな事いったって、そんな便利なエピソード無いよー」 もちろんそういう人もいることでしょう。 そこでハッタリの登場です。自分でエピソードを創ってしまいましょう。 先の2の文は「祖母の死」をいう話が入っていますが、別にこれが事実でなくてもかまわないわけです。ばーちゃんが元気でピンシャンしていたとしても、作文の中では死んだことにしておきましょう。どうせ審査員にはバレやしないのですから遠慮することはありません。 これはインチキではありません。テクニックです。 また、感想文のラスト一枚は、「この本を読んで考えた事」を書くと、キレイにまとまります。環境関係の本を例に見てみましょう。 「私はこの本を読んで、今まで遠いものだった環境問題が身近に感じられる様になりました。(この様に「この本を読んで考えが変った」というパターンでしめるとよりよい)」私の母は牛乳パックのリサイクル活動をしています。私は今まで「こんなことをしても何にもならないのに」と思っていました。 でも、少しの変化が大きな変化を呼ぶ事に気付きました。面倒くさがらず、リサイクルしてあたり前という意識がもっと広がれば、活動はもっと活発になると思います。」 別に母親がパックの回収をやっていなくても書いたが勝ちです。 おしまいは道徳的で保守的なしめ方をする事が大切です。 本のまとめ部分をまる写ししたほうが無難でしょう。 要はどんな丸写しでも、「自分は〜と思った」とさも自分で考えた様に見せるパターンにあてはめればいいのです。 ウマい感想文の条件の一つに、審査員のウケがいい、という点があげられます。ですから作中で、理想の中学生像を演出する必要があります。 パプアニューギニアの奥地での旅行記を例にしてみましょう。 『パプアニューギニアの奥地には、水道も電気も通っていません。それでも温暖な気候のおかげでまわりにはココナツが実り、きれいな川が流れ、たいして労働をしなくても豊かに生活が出来るそうです。「こういう生活もいいなあ」と父に言ってみたら、「でもTVも冷蔵庫も無いんだぞ」と言われました。なるほど、簡単にいいと言い切れるものでもなさそうです。』 この文中で、作者は父親と会話しています。ここで、親とにこやかに会話している健全な中学生像が演出されるわけです。 すべて書き終わったら、誤字脱字がないか読み返しましょう。 別の原稿用紙に清書するのもいいですね。 きれいな作文は、読者に好印象を与えます。 以上の様に、作文はステレオタイプな事を書くことが大事です。 誰もが安心して口にすることばー自然を大切にしようとか、戦争はいけないとかーからはみ出して考えてはいけません。 誰もが、自然は大切だとか戦争はいけないと思っているはずなのに、現実では環境破壊が進み、民族紛争は頻発している。どうしてなんだっと突っこむと思考の袋小路から出られなくなって、読書感想文どころじゃなくなってしまいます。 中学生は大人の言う通りにお勉強さえしていればいいのだから、あたりさわりのない所で止めておくべきです。 少々長くなりましたが、応用力さえあればウマい感想文が書ける様になります。原稿用紙の中は規制の多い世界です。その中でどれだけ巧妙に戦っていけるかはあなたしだいです。夏休み終了はもう目前、ご健闘をお祈りします。 . |