読書感想文(第47回青少年読書感想文全国コンクール)

全国審査 サントリー奨励賞(奨励作品)





 

かさぶただいすき

出雲市立高浜小学校 1年  森 結衣子
 

                                               


 「ゆいこがまたやってくる。」

 「いつまでたっても、きずがなおらんよ。」

 かさぶたはがしって、だいすき。だって、おもしろいんだもの。がさがさ、ざりざりしているかさぶたを、そっとはがすのはわくわくするよ。だから、いつもおかあさんにだめっていわれると、どうしていけないのかなあとおもっていたよ。

 ほんやさんでこのほんをみつけたときに、おかあさんはゆいこにぴったりのほんだといったよ。わたしは、ちょっぴりいやだなあっておもったよ。でも、ほんをみたら、かさぶたをわたしみたいにはがそうとしているこがたくさんついていて、すこしすきになったよ。

 かさぶたにはひみつがあるんだよ。わたしはびっくりしました。がさがさ、ざりざりのしたで、こうじをしてるんだって。けがをしてやぶれたひふを、えいさえいさとなおしているんだよ。かさぶたは、ばいきんがはいらないようにまもっているんだ。こうじがおわるまで、くっついてみはっているんだね。

 かさぶたをはがしたとき、やったやった、とおもっていたけど、ほんとは、まだこうじちゅうだったんだね。ごめんね、かさぶたくん。はがすとちがでてかたまって、またはがすとちがでてかたまって。わたしのからだをばいきんからまもるために、いっしょうけんめいにかたまっていたのに、なんどもはがしてごめんなさい。こうじのじゃまをしていたんだね。

 かさぶたくんのほんが、だいすきになりました。なんどもなんどもよみました。こんなかさぶたをはぐってみたいとおもうこともあるけど、もうしないよ。かさぶたはやっぱれいだいすき。でもかさぶたはがしがすきではなくて、かさぶたくんがすきだよ。だってわたしをまもってくれるみたかだもんね。

 きょう、ブランコでころんだよ。ちがいっぱいでて、かさぶたになったよ。でも、こうじがおわるまで、はがさないでまつからね。

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 ゆいこさんて、ほんとうに「すなおなこ」なんだなあと、かんしんしながらよみました。
 おとなのひとから、「かさぶたは、はいじゃだめだよ」とちゅういされて、それからやめるこもいるとおもいます。 でも、ゆいこさんみたいに、ほんをじぶんでよんで、それから「こういうふうにしよう」と じぶんできめて、しっかりまもっていくというこも、りっぱだとおもいます。
 こういうひとは、これからよむほんから、いっぱいいっぱいだいじなことをべんきょうして、じぶんのせいかつのなかに、いかしていくひとだとおもいます。
 ゆいこさんは「かさぶたくん」のほんにであって、ほんとによかったですね。また、このかんそうぶんをかいて、けっしんをしっかりかためて、ほんとうによかったですね。
 (烏田)